~プロフィール~
ウルドウルド10年後
(※左が30代、右が70歳)
【名前】ウルド・ノルン
【職業】ジェネティック


人生の大半をホムンクルスの研究に使ったアルケミスト。
商人時代は幼い妹達と自分たちの住む場所を守るために
商売のやり方を現場で覚えながらギルドの資金を集めた。
交流関係はとても広くギルドの中でも中心的存在である。

~相関図~
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~年表~
【0歳~】
アルベルタで身元不明の子供として誕生
ワルキューレに拾われ育てられる
【10歳くらい~】
アルベルタの商人ギルドで働き始める
借金をしてモロクにカフェテリアを設立
ギルドを設立(※ギルドマスターはヴェルダンディ)
【15歳くらい~】
ホムンクルス研究員としてアルケミストギルドに入る
アルケミストギルドを追放される
オリジナルエンブリオの作成に成功させる
ホムンクルス・エインヘルヤルを誕生させる
こーめーにオリジナルエンブリオの作成方法を教える
ホムンクルス・スターバックスを誕生させる
【20歳くらい~】
クリエイターの職位を獲得する
エルニウム貿易に成功し、莫大な富を築く
借金返済を完了する
ギルドハウスを設立
【25歳くらい~】
ジェネティックの職位を獲得する
オリジナルホムンクルスSエンブリオの作成に成功
エインヘルヤルをホムンクルスSに進化させる
スターバックスをホムンクルスSに進化させる
こー麺堂を設立
【30歳くらい~】
ホムンクルスの生体構造研究を完成させる
ホムンクルス・エインヘルヤルが成長を始める
ホムンクルス・スターバックスが成長を始める
全財産を使いプロンテラフィールド05の土地を買う
急速老化現象が発症※
(※通常の4倍の速度で老化が進む)
【40歳身体年齢70歳】
ホムンクルス・エインヘルヤルの消滅
急速老化現象が完治※
(※既に進んでしまった老化は戻らない)
【未定】
死亡
ウルドのホムンクルス研究文献※が開示される
(※『ホムンクルス成長細胞と魂の独立』)

~ピックアップストーリー~
ウルドの生涯はホムンクルスの研究で始まり終わった
ホムンクルスがアルケミストギルドの認可を取得する直前
研究者の一員であったウルドの論文が問題視される

その論文とは『ホムンクルス進化の可能性』というものだった
錬金術によって生み出された物は『完璧な物質』である
つまり完成された物質が進化をするという事はありえない
この研究論文を取り下げるべきだとギルドより通達を受ける
その通達を受け入れなかった事によりウルドは本部より
アルケミストギルドを追放される事になる

その後、世間では全アルケミスト達にホムンクルスを
生み出す上で必須アイテムとなるエンブリオの機材が
市場に出回り始める事になったが、ウルドは無免許のため
ギルドよりエンブリオの材料も機材も入手する事はできない
そこで、自分でエンブリオの材料を集めるという暴挙に出る

エンブリオを作成するためには3つの材料が必要である
しかしウルドはこの短時間の間に2つの材料を準備する
『飼育ポッド』はスクルドの協力により同じものを作り出す
『生命の種子』は生物の構成を知っていれば容易だった
しかし、『イグドラシルの露』だけがどうしても手に入らない
生命体は全て同じ構成で作られる、この事に間違いは無い
しかし、個体によって差が生じる原因はなんなのか?
その疑問からウルドは『魂』を材料にすることを思いつく

その後、『魂』を錬金術によって生み出す方法を編み出す
その方法とは『魂の代用物』を『等価交換』により生み出す
そして魂の代用物とは現世と死者の街ニブルヘイムを繋ぐ
イグドラシルの泉にある『魂の結晶』の事であった
『魂の結晶』は死んだ者が輪廻に戻ることを拒み
ニブルヘイムにたどりつかなかった魂の集合体である

材料を集めるためユグドラシルの泉に足を踏み入れる
『魂の結晶』は少し探せばいくらでも見つけることができた
しかし、ウルドはまだこの魂がなぜニブルヘイムにも行かず
現世との間を留まっているのかを全く理解していなかった

数億と有る結晶から大きめの結晶を採取しようとした時
ウルドのこの結晶達の過去を知ることとなった
遠い昔、神々の戦いで死んでいった英霊達の魂
それこそがこのユグドラシルの泉に留まった者達であった
戦いに疲れ二度と生命として生まれることを拒んだ者
いまだ戦いの終焉を受け入れることの出来ない者
ここにある結晶一つ一つがそんな英霊の思いなのである
そして、ウルドはもう一つ近い過去を知ることとなった
ホムンクルスの材料として使われている『イグドラシルの露』
あの材料はここにある『魂の結晶』を再構成した物であると
一度砕かれた結晶はその全ての記憶を失う事になる
そして、その魂は新しい魂となり、新たな器へ組み込める

ウルドは諦めた──
死んだ者の魂をゼロに戻す事を受け入れられなかった
虚無感に包まれたまま、その重い足取りで泉を後にしようとし
手に持っていた大き目の結晶を強く握りしめた時、声が聞こえた
『ネェ、君ハ外ヘツレテ行ッテクレナイノカ?』
その声ははっきりとそう言った
『僕ハニブルヘイムジャナク、アースガルドニ行キタイ』
その声は淡々と喋った
『僕ダケジャナインダ、ツレテッテヨ』
そう言うと大きな結晶はだんだんと大きくなっていく
『アァ、マタアースガルドニモドレルゾ!』
『ニブルヘイムノヘルウゼー』
『アースガルド、ハヤク』
好き勝手な事を喋り続ける英霊達
ウルドは英霊たちが伝説上の英雄だと勝手に思い込んでいた
そうか、こいつらだって元はただの人間なのである
もう一度あの大地を踏みしめるきっかけをくれてやろう
お前らはお前らのままホムンクルスになればいい
気にするこたぁ無い、付いてきたい奴は全員連れてってやる
「コールホムンクルス!」
ウルドはその巨大な英霊の集合体であるホムンクルスに
『エインヘルヤル』と名付けたのであった